私が20歳前 東京で働き始めのある日曜日の昼下がり
高校卒業してからも手紙のやりとりをしていた同級生で
住所はわかっていた、西オギクボの友達
(彼は当時デザイナー志望で武蔵野美大に在学)
の下宿先に突然訪ねて行った時のこと
当時は携帯なんかない時代でして・・・しかもその下宿先も
古本屋の2Fのふる~~~~い部屋で
その日はあいにく留守でした
しばらく無断で上り込んでゆっくり週刊紙など見ながら
そのうち帰ってくるだろうと思いながら のんびりしていたら、
だんだん夜もふけてきて 結局一晩中彼は帰ってこず・・・!?
そのうち自分も眠くなってしまい きずけばもう 朝!! しまった!!
あたりはすっかり明るくなっている・・・
目的を達せないまま 物音をたてずに そぉ~~とその下宿を出ようとしたとき
なんと大家らしき人物がいるではありませんか
私は何をおもったのか とっさに 後ろ向きで歩きはじめ
下宿の入口を出ようとしたのです
不運にも?? いや 案の定 大家さんに 見つかりました
そして いきなり 大声で
「そこから入るな~~!!!」っ と
怒鳴られてしまい 一瞬 ア゛~~!!っと思ったけれども
素直に回れ右して
「すみません!!!」と うなずきながら、何事もなかったかのようにそこを後にしたのでした
あの時 自分はなぜ??とっさに 後ろ向きに出ようとおもったのか?
以前からよく・・・・うちの 大家 うるさいんだよね
とその彼から聞かされていて
そのことに 体が反応したのでしょうか??
ナイス判断 おかげで助かりました
と こんな風に少ない情報からでも、ここというときに 活躍するのが
予備知識なんだなと
この日を思い出すたび そう思うのでした。
杉山 睦雄
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